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ドイツ銀行とリストラと時々ファンダメンタルズ

ドイツ銀行の動向に注目が集まってます。

 

いよいよ18000人のリストラが開始されました。約10万人のグループですから20%弱の削減。


これ母数減らすと分かり易いです。


10人の会社が2名リストラ。


マルチタスクが必須なサイズ感での20%も、なかなかのインパクトです。


私見ですが、ドイチェに限らずこの動きは加速していくと思っています。


近年、人財業界は空前の売り手市場と言われ、誰でもかんでも青田買いされているかのように報じられてたと思います。


しかし真意は全然違うんだろうなと思っていて、極めて優秀な人間を「振るい残す」為に一旦まとめ買いされていたというのが真実なのでは?という。


他方リストラも巧妙になってきました。


介護会社をM&Aにより傘下に入れたあと、本体の生産性の低い人財をその介護会社へ移動する辞令をだし、自主退職に追い込んだ某保険会社が話題になりました。


会社を200億で買い、解雇コスト400億を浮かした迷案件として賛否両論の展開に。


今回のドイチェバンクは約9000億の解雇コストという噂。


それだけ血を流しても減らさなければ、いや、

[減らしたい]のかもしれません。


国内金融機関もリストラブーム。3大銀行を中心に。


地銀や地場証券も統廃合を繰り返しています。


いや、金融に限らず多くの企業が人材を減らす方向へ。

 


見ておきたいのは、本当に業績不振なのか?


多くの企業はそうでしょう。

しかし、ある種大義名分としてもっともメジャーなのが業績の話という事であって、正味の話計画的に減らしたい会社も多く存在するはずです。


社内のAI導入チームが、リリースと同時に解雇されるという小話まであるくらい。


私がら考える今後のストーリーはこう。


リストラブームが一巡したあとは当然ながら空前の買い手市場。


そこそこの仕事はAIがやる。


感情の余地が外せないところにだけ、優秀な人財が投入され、余裕が出来た人財コストは徹底的にその人材への福利厚生に充てられるでしょう。


そうなった時に、

 

コストは減るのか?増えるのか?


業績推移をどう見ていくか?


どのセクターが本命なのか?


スケールまでの工程は?


業界図の再編は?


などなど着眼点を常に変え、ファンダメンタルズの手法も変化させつつ、分析していかなければいけない時代が来ると。

 

もう目の前です。


私も日々調査分析のため、できる限り視察やネットワーク開拓に時間を割き奔走します。

 

 

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IR説明会へ向かう道中

三越前タリーズにてアイスコーヒーのみつつ

 

 

大石